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香港「明報」編集長 突然の更迭

2014年01月09日

【新唐人2014年1月9日付ニュース】創業55年の香港の有力紙「明報」が先日、就任してまだ2年の編集長劉進図氏を突然更迭し、マレーシア人が後任となりました。このことは香港で波紋を呼び、香港の報道の自由を懸念する声が聞かれています。

 

「明報」の編集長突然の更迭について、元香港政務司司長アンソン・チャン氏は、憂慮を示します。

 

元香港政務司司長 アンソン・チャン氏

「香港以外から赴任することは今までなかったのです。職員全員が心配しています。大きな人事変動があるのではと。事実 ここ数年メディアは数々の制限を受けています。メディアの自由、編集の自由を守るためにも、この事に関心を持つべきです」

 

香港記者協会もこの件に関し、声明を発表しました。

 

香港記者協会 岑倚蘭主席

「我々は憂慮と関心を示します。上層部は読者に対し、従業員に対し説明すべきです」

 

「明報」の従業員は7日、明報の報道の自由を守るためにフェイスブックのページを立ち上げ、午後には社屋前で声明文を読み上げました。

 

香港メディアは、今回の事件は、明報が最近香港のテレビ局の営業許可をめぐる香港政府の対応を批判した事が原因ではないかと分析しています。一方、背後に北京上層部の権力闘争があり、江沢民派支持から習近平よりに転じた明報に、江沢民派が報復したのではないかとの分析もあります。

 

明報の信用度も低下し続けています。最近は、香港の複数の有名人が、大紀元時報の読者に新年の祝辞を出したことをめぐって、批判を展開し、波紋を読んでいます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/01/08/atext1039536.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/工)

 

 

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